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          テーマ27 部下が上司に求めるもの 
 
■部下が上司に求める4項目 
 
部下が上司に求めるものとしては、次の4項目が上げられます。
 1.成果を上げられる人。仕事のできる人。
 2.部下の感情を理解できる人。
 3.自分の感情をコントロールできる人。
 4.部下を成長させてくれる人。
 
 基本的には、部下の人達は、仕事に対する側面と
 人に対する側面の2つの側面から上司を見ているといえます。
 
■仕事ができることがリーダーの条件 
 
技術職関係の職場であれば、担当部署における専門分野に関しては、だれよりも基本知識や最新の技術知識に詳しく、
 また部下の指導育成や担当部署のPDCAの推進などができる
 マネジメントスキルを持ち合わせていることが、
 仕事ができるリーダーとなります。
 
 仕事に関する知識や技能、
 およびマネジメントスキルを持ち合わせていること、
 一言でいうと仕事ができることが、リーダーの一つの条件となります。
 
 仕事ができない上司は、部下から尊敬されません。
 
■部下がどういう気持ちで働いているかを常に考える 
 
人は、コミュニケーションを取るときに、自分を基準に話をしてしまいがちになる面があります。
 
 このため、部下と話す際に、上司としては、
 そんなことを話したつもりはなくても、
 「このぐらいの負荷の仕事をするのは当たり前だ」、
 「このくらい無理をしても大丈夫」、
 「そんなことは言われなくてもやるもの」といった、
 上司が持っている自分の価値観が雰囲気として部下に伝わり、
 無言のプレッシャを部下に与えていることがあるようです。
 
 自分は一生懸命やっている、認めてほしいというのが、
 多くの部下の方が持っている感情といえます。
 
 上司としては、先入観を持たずに、まず、
 「現在の部下をありのままを受け入れる、認める」という、
 姿勢を常に持つことが重要です。
 
 部下の指導育成を行うには、まず、
 部下の気持ち、感情や仕事の遂行状況を
 よく把握してから行うことが必要です。
 
■自分の感情をコントロールするための自己研鑽を常に行う 
 
研修にご参加頂く管理職の方から、「自分の機嫌の良し悪しを部下にぶつけてしまう」、
 というご相談を受けることが多々あります。
 
 人間である以上、機嫌の良し悪しがあるのは、しょうがない面もありますが、
 職場、ましては上司となった以上、自分の機嫌の良し悪しで、
 部下をはじめ回りに迷惑をかける訳にはいきません。
 
 機嫌の良し悪しを直す特効薬のようなものは、ないと思います。
 自分の感情をコントロールできるというのは、
 上司として持つべき重要な資質の一つとなります。
 
 機嫌の良し悪しを直す方法を自分なりに努力し学習することが必要です。
 
 自分の感情をコントロールできない上司は、
 部下ばかりではなく同僚や上司から相談を持ちかけられる量も減り、
 情報も少なくなり、自分の成長や仕事の限界をつくる
 一つの要因になる可能性があります。
 
■部下を成長させることができる上司は、部下から信頼される 
 
部下がどのような気持ちで働いているのかを常に考えて、「部下の成長を念頭に、温かい気持ちで部下と接する」
 というのが、上司として常に持っておくべき基本姿勢です。
 
 この基本姿勢を常に持っていると部下には、
 上司は、常に自分の成長のことを考えていてくれる
 という気持ちが伝わります。
 
 自分を成長させてくれる上司のことを部下は、必ず信頼します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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