テーマ4 明日の売上を創造する社内のシステムづくり
P・Fドラッカー氏は、企業の目的と目的達成のための方策について、著書において下記のように言っております。
・事業の目的として有効な定義はただ一つである。それは顧客を創造することである。「現代の経営より抜粋」
・企業の目的が顧客の創造であることから、企業には二つの基本的機能が存在する。
マーケティング(お客様を知ること)とイノベーション(業務改善)この二つの機能こそ企業家的機能。
「現代の経営より抜粋」
・継続的改善は、積み重ねによって、活動のすべてを根本的に変える。製品のイノベーションをもたらし、
サービスのイノベーションをもたらす。プロセスの刷新をもたらし、事業の刷新をもたらす。
やがて、すべてを根本的に変える。「明日を支配するものより抜粋」
また、京セラ創業者の稲盛和夫氏は著書「アメーバー経営」の中で下記のように言っております。
・昨日よりは今日、今日よりは明日と、与えられた仕事に対して、改善、改良を続けることが
アメーバー経営の基本である。
・どんな合理的な経営管理システムがあったとしても、それを活用するリーダーやメンバーにやる気がなければ、
目標を実現することはできない。すばらしい採算制度があるから、現場の採算が向上するわけではない。
*アメーバー経営とは企業内の組織を少人数の独立採算組織(アメーバー)とし、各アメーバーが、
一つの企業のように、労働時間短縮や売り上げ増加策等を計画立案、実行し、目標達成を目指すしくみ。
会社が存続発展していくためには、
会社とは、
「今ある商品を作って売るためや、今あるサービス、技術を提供するためだけにあるのではなく、
新しい商品、サービス、技術、コミュニケーションを創りだすためにある。」
との確固たる信念を社員一人ひとりが持つ必要があります。
競合が厳しい中、営業戦略、商品、サービス、技術、店舗のデザイン、商品レイアウト等良いところは、
すぐ競合他社に真似されます。
真似をされないのは、「各企業が持つ創造する人、創造するしくみ(組織)」ということができます。
「創造する人、創造するしくみ(組織)」が、明日の売上を創造します。
PDCAの経営サイクルをスパイラル状に回し、業務の推進拡大を図っていくこと、
その中で人材の育成を行うことが、明日の売上を創造するための日々の経営活動の重点事項といえます。
これらの事項を強力に推進するためには、明確な目標の設定とその目標達成のための
効率のよい仕事の進め方のしくみづくり(組織体制づくり・行動計画づくり)、
および目標と行動計画を推進していくリーダーシップ力を備えた人材育成のしくみづくりが重要です。
このようなしくみづくりを総合的に考え、創り上げることは現在と将来に向けた
重要な企業戦略の一つでもあります。
具体的には、下記のような項目が、しくみづくりのポイントとなります。
1.部門長が指示命令の徹底を行いやすい組織、リーダーシップを発揮しやすい組織体制の整備。
2.自社や自部署に適した、明確な目標の設定。
・現状業務、本体行うべき業務、今後行うべき業務を含めた各自の業務・役割の明確化。
3.目標を達成するための効率のよい仕事の進め方づくり。
・だれが責任をもってPDCAの進捗管理を行うのか。
・目標達成の時期。
・PDCAの内容。
・PDCAの頻度(進捗管理の頻度)。
NPOマネジメントスクールでは、上記のような総合的社内システムづくりの研修や各階層別の
研修等を実施しております。
是非ご活用下さい。
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